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波長板タイプ | 位相差 | 使用波長 | コーティング |
単板タイプ・接着タイプ | 1/2・1/4 | 190nm〜2700nm | ARコート(片面・両面) |
波長板 |
波長板は、干渉直線効果(水平偏向と垂直偏向の屈折率の違い)を原理として、垂直偏向の軸を 位相シフトすることにより、入射光の偏向を変えます。 光学軸が、波長板表面にあるような(入射光に対して垂直)干渉性材料(通常は水晶)から作られる ため、その分子配列(波長板の光学軸に対する入射光の偏向面の方向)に依存します。 |
1/2波長板 |
入射光の偏向面に対して1/2波長板の光学軸が角度θであるとき、出射光は180°-2θだけ 回転します。1/2波長板を角度αだけ回転させると、出射光の偏向面が2θだけ回転します。 よって、1/2波長板は、偏向面を回転させる目的で使用できます。 |
1/4波長板 |
波長板の光学軸に対して、入射光の偏向軸が角度45°であるように配置すると直線偏向を 円偏向に変換できます。 |
高次波長板 |
低価格で高いダメージ値をもちますが、その使用範囲は温度により、制限されます。 また、FSRが非常に狭いため、通常、特定の1波長、または、2波長での使用に限られます。 |
デュアル高次波長板 |
デュアル高次波長板は、2波長で使用できるよう慎重に厚みを決定した高次波長板です。 1個の波長板で2波長から使用できます。 種々の波長板を組み合わせることにより、一方の波長の偏向を回転させ、他方の波長の偏向は そのまま透過させることができます。 ※特注の場合は、2波長の両方に対して、厚みを完全に合致させることができないため、波長板の精度が、2波長のうち 一方で、若干低くなる可能性がありますことをあらかじめご了承ください。 |
ゼロ次波長板 |
ゼロ次波長板は、互いに直交する光学軸を持ち、厚さだけが若干違う1対の光学接触した 水晶板から作られます。 この直交軸のため、ある波長板から他の波長板へ光が浸透すると、常光・異常光が互いに 補正し合います。その結果、各波長板による効果と、その厚みにおける位相差により決定 される結果は変化します。 よって、両波長板の熱的効果が、ほぼ完全に補正されるため、ゼロ次波長板は、非常に広い 温度範囲で使用することが可能です。 |